この研究所は、人生のファイナルステージを楽しく過ごすために、今、何ができるのかを考える場所です。
私の62歳の誕生日から一週間もたたない頃、母が急逝しました。ポックリ行きたいと言っていた望みどおりに、あっけなく旅立って行きました。
亡くなる半月ほど前にした、母とのたわいない会話
「使ってない物やいらない物、整理してよ。お母さんが死んだら、大変なのは私たちなんだからさぁ」
何度繰り返したか分からないやりとり、母の決まり文句は「死んだら全部捨ててくれれば良いわよ」。その通りになりました。どれほど大変だったのか、文句の一つも言ってやりたい!
母はなんであんなに終活を嫌がったのか、ずーっと考えています。「死」が迫るようで嫌だったのか、過去と生きていた母にとって、思い出につながる全てが捨てられなかったのか、今ではわかりません。
ただ、この出来事が私に「死ぬまでの生き方」を考えるさせるきっかけとなり、この研究所の立ち上げにつながっています。
あなたは自分が必ず死ぬ、と考えたことはありますか?
必ず死ぬとわかっていても、自分の死を考えるのは難しい。
なぜ人は死を考えることを嫌がるのでしょう?
それは「怖い」し「わからない」からではないでしょうか。人は分からないことに不安を感じる生き物ですから。
だからと言って怖がってばかりいたら、時間は過ぎていくばかりです。
「楽しい時間が多い人生」と「不安に押しつぶされそうな時間が多い人生」あなたはどちらを選びますか?楽しい時間が多い方が良いですよね。
「そのために何をしていますか?」と聞かれたら答えられますか?
残念ですが、私は答えられません。というか、降りかかる出来事に対処するばかりで、自分で何かできるなんて考えたことはありませんでした。
人生はゲームだと言われます。
でも、ちょっと考えてみてください。ゲームなら攻略本を読んだり、友達と情報交換をしたりして、レベル上げをしながらゴールを目指すはず。なのに人生となると攻略もせず、レベル上げのためのアクションもおこなさいの人が多いのは何故でしょう。
いつくるかわからない「死」というゴールまで、自分の選択で人生を攻略し、楽しい時間を過ごす。
全てとは言えないけれど、自分で攻略できる余白はきっとある。それを探し続ける人にはきっと見つけられる。私はそう信じています。
そんなプロセスを一緒に考えて楽しめる仲間がいたら、さらに豊かな人生が過ごせるのではないでしょうか。
正解のない自分だけのファイナルステージのレベル上げを、一緒に考えていける仲間に出会える場所。
それが「ババアの死にざま研究所」です。
もちろんジジイも若者も大歓迎。
皆さんのご参加をお待ちしています。