ARK HOUSE R School
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自己の確立を目指す人が集う場所
こんにちは、アークハウスの八巻ルリ子です。
このRスクールでは、私と木坂さんでラグビーの主に精神性について話していきたいと思っています。
なぜラグビーなのか、と思うかもしれませんが、ラグビーとは「個人主義と規律の永遠の融合」だと近代オリンピックの父であるクーベルタンは言い残しており、これこそが今の時代に最も必要とされているものだと感じるからです。
個が確立している人が集まらないと良いチームにはならない、と昔から言われ続けてきたラクビー。
ラグビーは社会の縮図、と言われ続けてきたラグビー。
しかし、現実の社会を見渡してみると、個ばかりが強調される自己中心的な世界になっています。
それが行きすぎるとアメリカの悪いところ「ミー、ミー、ミー」のようになってしまいます。
すると、その人は根は善人であるかも知れないのに、規律がないばかりにその善性が伝わらず、周りの人に誤解されたり離れていかれたりすることもあります。
その反面、集団ばかりが強調されると日本のように自分で考えて動ける人がほぼいなくなります。個がいつまでたっても確立されず、つまり人間性や精神性が育まれず、ただ“村の掟”に盲目的に従うだけの羊のような人間しか育たないからです。
日本人は世界で一番平均IQが高く優秀で、与えられたタスクを最も正確に、高いクオリティで全うできる国民です。しかし、自分で考えて動けない人は奴隷になるというのがクーベルタンの憧れた古代ギリシャ時代からの教えです。私の愛する日本は、残念ながらこの道を歩んでしまうかもしれないという危惧があります。
自由人であり、同時に個人主義に陥らず集団すなわちコミュニティの中の良き市民になるには、自己を発見しながら古代ギリシャから受け継いだ自由人になるための伝統学問であるリベラルアーツ、当時の言葉で言えば自由七科に打ち込み、真の教養人になる必要があると私たちは思っています。ラグビーの精神性は古代ギリシャ時代の思想にも繋がっています。
自分の好きなものや得意なものをベースにし、自分の特性や性格を熟知し、そして、自分の理想のチームや場所に所属し思い切り人生を楽しむというものです。
その結果として、所属するコミュニティや組織、すなわち社会に対して自分にしかできない貢献ができ、責任を果たすことになっている。これはすでに始まっているジョブ型雇用にも当てはまることです。ラクビーでいえば、それはどのポジションにつくかということになります。ラグビーにおいては自分を全うすることがポジションを全うすることであり、ポジションを全うすることがチームへの最大の貢献となるのです。
これは、責任の所在を曖昧にし、全うする自己がそもそも存在しない日本村の集団主義とは全く違います。真剣に自己と向き合い、他者と向き合い、世界と向き合い、刻一刻と変わっていく状況の中で、自分の頭と心で絶え間なく決断を繰り返すことをラグビーは求めているからです。
個が確立された人間にチームとしての規律を求めるのがラクビー。規律は英語ではディシプリンといいます。これはラクビー憲章で定められている5つの柱の1つであり、社会的動物として、つまり必ず集団の中で生きていくことを宿命づけられている人間として、それに必要な規律を守れるかという問いをラクビー憲章はラガーマンに、そして我々人類全体に問いかけています。
ディシプリンの他にも、ラクビー憲章では以下の5つの項目を定めています。
品位、Integrity
情熱、Passion
結束、Solidarity
規律、Discipline
尊重、Respect
私は教育者であり、教育者の視点から見るとこれらのラクビーの精神性は人間育成に非常に向いていると思っています。
グローバル化が急速に進む現代。英語教育ばかりが目につきますが、AIが瞬時に生み出したような英語しか使えない人間を育てるよりも、まずは自己の確立という人間の原点に戻り、自分を作り上げていくプロセスを楽しむべきだと私達は信じています。
上の5つのラクビー憲章のマインドセットが身に付けば、元々組織のルールに誠実で勤勉な日本人は真のグローバルリーダーとして世界にお手本を見せることのできる国民であり国家になると私達は信じています。私達日本人には今後の世界にとって大きな貢献をするポテンシャルに実は満ち溢れているのだと思います。
今後来るべきAIの時代にこそ、行き過ぎた個人主義、そして行き過ぎた集団主義を踏まえて乗り越えた、真に人間的で幸福な社会の実現が必要です。
私たちは教育者の目線からラグビー憲章と実際の試合、そして、私たちが注目する選手の言動を通して本当の意味で自己の確立を目指し、自分の人生を目いっぱい謳歌しようと願う皆さんと共に、この先歩んでいけたらと思っています。
是非、スポーツとしてのラグビーには興味ないよという方も、別にスポーツ観戦しようという部活ではありませんから、気軽にご参加いただければ嬉しいです。