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初めて栗の渋皮煮の存在を知った時は、こんな面倒な料理、誰がするものか。と思いましたが、料理が好きになってくると、作ってみたくなる料理ですね。この季節にしか作れませんし。
先ずは栗の渋皮煮の最初の難関…鬼皮の剝き方をご紹介致します。
いろいろな方法があるのですが、渋皮煮という完成形を目指すのであれば、現時点ではこのやり方がベストだと思います。
一晩(12時間程)、浸水させてあげると、鬼皮はだいぶ柔らかくなり、剝きやすくなります。
剝き方は動画を見て頂くことにして、剝いた後の作り方は下にご紹介しておきます(動画は鬼皮の剥き方と試食のみです)。
■材料
栗(生) 500g、重曹 適量、砂糖 250g、ブランデー 大さじ1、醤油 大さじ1/2
■作り方
①栗は一晩浸水させてから、鬼皮を剝く。
渋皮を傷つけない様に、十分注意をしましょう。乾燥するのを防ぐ為に、剝いた栗はボウルに水を張り、その中に入れておく。
②鍋に栗とかぶる位の水、重曹を小さじ1程を入れて、火にかける。
お湯から煮始めると重曹の効果が無くなってしまうので、水から煮始めます。
③沸騰してきたら火を弱め、コトコトと10分程煮る。
栗が踊ってしまう程の火加減だと強過ぎます。栗が破裂する事があるので、注意しましょう。
④ゆで汁を捨てて、栗を水洗いする。
流水にさらしつつ、親指の腹を使って、表面の筋を出来るだけ取り除きます。
⑤栗を鍋に戻して②③④の工程をあと2回繰り返す。
3回目になると栗がだいぶやわらかくなってくるので、渋皮を傷つけない様に十分注意して下さい。ザルに上げる時も要注意です。
⑥栗を鍋に戻してかぶる位の水を入れ、沸騰してから3分程煮る。
重曹抜きという工程になります。なので、ここでは当然、重曹は入れません。
⑦茹で汁を捨てたら、鍋に栗を戻し、ひたひたの水を張り、火にかける。煮立ってきたら分量の砂糖を3回に分けて入れる。
砂糖を一度に入れてしまうと、栗が硬くなってしまうからです。
⑧アルミホイルで落し蓋をしてをかぶせて、栗が踊らないように弱火でコトコトと煮詰めていく。
⑨煮汁が2/3位になってきたら、分量のブランデー、醤油を加えて火を止める。一晩、常温に置いて味を染み込ませたら、出来上がり。
煮汁ごと容器に入れて、冷蔵庫で保存します。一週間位は全然平気です。
いろいろな意味で決して簡単とは言えませんが、とても美味しいのは間違いありません。是非とも試して頂けたらと思います。